初心者でもできる!バリュー株(割安株)の探し方

みなさん、こんにちは!かぶタウンです。

この記事では初心者でもできるバリュー株の探し方を解説していきます。

私は世界一の投資家ウォーレン・バフェットを尊敬しており、ファンダメンタルに基づいたバリュー投資を実践してきました。

そのおかげで今ではそれなりの資産を築くことができています。

今回はそんな私が実際にやっているバリュー株の探し方・選び方を含めて体系的にバリュー投資について解説したいと思います

かなり長いので、そこはご容赦ください<(_ _)>

動画での補足説明を聞きながら見たい方はこちらをご覧ください。

1.バリュー投資とは?

バリュー投資の概略

まずは、バリュー投資の概略について説明します。

バリュー投資とは、「企業の収益及び資産価値から見て割安な価格にある株に投資をすること」です。

イメージとして以下の絵の感じです。

バリュー投資の概略

例えば企業価値が100の企業の株を50という価格で買うことをバリュー投資と呼びます。

企業価値の考え方

バリュー投資の考え方の根幹である「企業価値」は、企業の持つ収益力と資産の多さで決まります。

これはいやらしい話ですが、例えば、他人を(経済的に)評価するときにその人の年収はいくらか、どれぐらいの資産を持っているかで価値が決まりますよね。会社も同じで会社が毎年どのくらいの収益をあげるのか、どれくらいの資産を持っているのか、こういった視点で会社価値を算定します。

株に投資するときは、年収100万円で資産0円の会社もあれば、年収1億円で資産10億円の会社もあるわけです。他にも年収0円で毎年の出費は赤字だけど親からの資産で20億円持ってるというような会社もあるわけです。

こういう会社たちを収益力と資産で総合的に、そして定量的に判断することがバリュー投資における企業価値の考え方なのです。

この考え方がバリュー投資家の基本的な考え方です。

2.バリュー株の見つけ方

では、「企業価値は収益力と資産で決まるとわかったけど、具体的な計算のやり方はどうやってやるの?」

この疑問に答えていきます。

この質問に答える前に、そもそもこの具体的な計算をするためには、会社の会計制度を理解していないと、しっかりとした計算をすることができません。

財務3表という言葉を聞いたことがありますか?

財務3表とは、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書のことを言います。いずれも会社のお金にまつわる状況を数値化したものですが、これらを理解しないとどのくらい資産があって、どのくらい収益力があるのかを計算することができません。

なので、真面目に会社価値を算出しようとすると、財務3表を理解しておく必要があります。

とはいえ、「さすがにそこまで勉強する時間はないな・・・」という人や「会計・・・。無理だわ・・・」と拒否反応が出てしまう人もいると思います。

そこで会計のことがよくわからなくても企業価値を自動で計算してくれるツールを紹介します。これを使えば、誰でも企業価値がいくらかわかります。

それがクリック証券が提供する財務分析ツールです。

3.GMOクリック証券の財務分析ツールがおすすめ

先ほど言った通り、バリュー投資(割安株投資)は企業の財務状況を定量的に判断して投資する方法なので、必然的に企業の財務諸表を読みこなせければなりません。

財務諸表を読みこなすのはそれほど難しいことではないので、勉強すれば誰でもわかるものですが、とはいえある程度の時間は必要です。

そこでもっと手軽に財務分析してくれるGMOクリック証券の財務分析ツールをおすすめします

私自身もGMOクリック証券を使っており、この財務分析ツールを参考にすることがあるのですが、本当に活躍しています!

下の画面は実際のGMOクリック証券の財務分析ツールの画面ですが、このように一目瞭然で割安か割高かを教えてくれます。

GMOクリック証券財務分析ツール

この何%割安か割高かというのは、企業が持つ収益力(事業価値)資産(財産価値)の合計から有利子負債(借金のことです)を差し引いて適正な株価(理論株価)を出しています。この理論株価が現在の株価に対してどれくらい差があるかを自動計算して、〇%割安(割高)と割り出してくれます。

クリック証券では、東証などの主要な市場に上場している銘柄をほぼ全て取り扱っていますので、その一つ一つについて理論株価と〇%割安かを確認することができます。

4.財務分析ツールの妥当性の検証

とはいえ、この財務分析ツールの数値が正しいかどうか判断がつかないですよね。この数値が間違っていれば、割安だと思っていたものが、実は割高だったりということがあり得るわけです。

そこで、この財務分析ツールの数値の妥当性の検証をおこないたいと思います。

なお、今から話す内容は少し難しいので、「めんどくさいな」と思う方は次の「4.財務分析ツールの妥当性の検証」は飛ばしていただいて構いません。

では、先ほどのトヨタ自動車の例で見ていきたいと思います。

GMOクリック証券の財務分析ツールによると、理論株価は11,908です。内訳は以下のようになっています。

事業価値13,621円 + 財産価値5,654円 - 有利子負債7,367円 = 11,908円

GMOクリック証券財務分析ツール②

※なお、この数値は2019年3月の決算を元に計算していますので、私も2019年3月の決算を元に計算します。

事業価値の計算

それではまずトヨタ自動車の事業価値の数値の検証から始めたいと思います。

まずは下のトヨタ自動車から実際に公表されている決算を見てください。

トヨタ自動車損益計算書

それによると、この期の純利益は1兆8828億円で、1株当たりの純利益は650円であることがわかります。

この650円という1株当たりの純利益は、理論的にはこの株を持っていれば年間650円を手にすることができたということを意味します。毎年同じように利益をあげてくれば毎年650円が手に入ってくると考えることができます。

しかし、企業の収益というのは毎年同じように入ってくることを保証するものでもなく、次年度はこれより少ないかもしれないし多いかもしれないというのは皆さんもお分かりの通りです。

そこでこの不確実さを考慮しつつ事業価値を算定するために、期待利回りという考え方を用います。

期待利回りとは、ある株式を保有した時に得られるであろう利回りのこと言います。

期待利回りが1%であれば、その株式を保有することで毎年1%ずつあなたの資産が増えていくということを意味します。

この期待利回りの平均は、日本株の場合4%~7%という研究結果が出ています。これはこれまでの日本株の歴史的なパフォーマンスを研究して出した結果なので、ある程度信頼できる数字だと言えます。ちなみにアメリカやイギリスなど世界的に見てもだいたい同じような数字になっています。

整理すると、トヨタ自動車という株は、利子650円で利回り4~7%の定期預金のようなものと見なすということです。そして利回りと利子から逆算して、全体の価値を割り出そうという考え方です。

絵にすると以下のようにイメージになります。

事業価値の算定の仕方

先ほどの1株当たりの純利益650円は4%~7%の利回りを毎年切り崩してもらっているようなものとみなすのが期待利回りの考え方です。このようにして、投資を通して得られるであろう全体の事業価値を推定します。

計算式に表すと以下のように表すことができます。

事業価値 = 1株当たりの純利益 ÷ 期待利回り

この式に先ほどのトヨタ自動車の例を当てはめてみます。

すると、期待利回り5%で、650÷0.05となり、事業価値は13,000円と推定できます。

これはGMOクリック証券の財務分析ツールではじき出された数字13,621円とほぼ同じ金額です。

ちなみに

期待利回り4%の場合で、650円÷4%=16,250円

期待利回り7%の場合で、650円÷7%=9,285円

となります。

期待利回りによって事業価値が9,285円~16,250円とばらつきがあったのは、あくまで将来の企業の利益(将来の利子の部分)をこれぐらいかなと見積もって計算していて、先行き不透明な将来のことを前提にしているからです(定期預金の場合は将来の利子は決まっていますが、企業の将来の利益は不確定ですよね)。

このように事業価値の算定にはばらつきが大きいというデメリットもあります。しかし、比較的平易に割安性を測ることができるというメリットもあります。また、期待利回りを低く見積もることで事業価値の算定に過度な期待をもたないようにすることで投資におけるリスクを抑えることができます。

トヨタ自動車の場合だと、超巨大企業なので成長速度は小回りの利く企業よりは劣ると考えれられることや2019年で言うと自動車業界の減速が鮮明になっているので、期待利回り5%というのは妥当な数字だと考えることができます。

以上のことから事業価値に関してGMOクリック証券の数値は、決算の数字を元に実態に即した数値へ考慮されており、問題ないと判断します。

財産価値の計算

続いてトヨタ自動車の財産価値の数値の妥当性を検証してみましょう。

会社から公表された決算によると、1株あたりの純資産(株主資本)は以下のようになっています。

トヨタ自動車純資産

1株当たり株主資本は6,830円となっていますね。

しかし、この株主資本は、貸借対照表を見ると以下のような内訳になっていて、現金、定期預金という換金性の高い資産から機械設備のような換金性の低い資産まで全ての資産を足したものです。

トヨタ自動車貸借対照表

例えば、「現金」は記載している資産額をそのまま額面通りに受け止めても問題ないですが、「機械装置」などは古くなっていて売ろうとしても実際はほとんど価値がなかったりすることがあります。

そうすると、1株当たりの株主資本を決算書に書いてある通りに受け止めてしまうと、実際はそれよりも低い可能性があります。

したがって、私は、株主資本に8割掛けくらいが実質的な資産額とみなしています

そうすると、1株あたりの純資産6,830円に×0.8で、実質的な1株当たりの株主資本は5,464円と算出することができます。

GMOクリック証券の財務分析ツールでは財産価値が5,654円となっていて、私の出した数値とほぼ同じ数値になっています。

以上のことから財産価値に関してもGMOクリック証券の数値は、決算の数字を元に実態に即した数値へ考慮されており、問題ないと判断します。

有利子負債の計算

最後に有利子負債の数字妥当性を検証しましょう。

この数字は決算報告書から数字を引っ張ってくるだけなので、人による解釈が入る余地がないので、すべての会社の株で決算の数字通りに出ます。

それでは決算書の貸借対照表を確認していきましょう。

トヨタ自動車 有利子負債

黄色の部分が有利子負債に該当するところになります。厳密には「その他」のところにも入っているものがあるのですが、一旦ここでは無視しておきます。

黄色の網掛け部分を発行済み株式数で割ると、1株当たりの有利子負債はおおむね7,367円となり、クリック証券の財務分析ツールの額に近い値になりました。

まとめ(検証結果)

結論としては、クリック証券で用いられている財務分析ツールは信用できる数字だと言えそうです。

事業価値、財産価値、有利子負債と検算して見てきましたが、決算の数字を元に定量的に分析してあり、問題ないと判断できます。

3.バリュー株投資の有効性について説明

バリュー投資を選ぶ方法としてクリック証券の財務分析ツールが使えるということはわかったけど、バリュー投資って本当に儲かるの?

こういった疑問を抱かれた方もいると思います。

結論から言うと、バリュー投資は儲かると断言できます。

実際、私がバリュー投資で資産を大きく増やすことができたのが何よりの証明です。

私が特別な才能があるとかではなく、世間一般的にバリュー投資は資産を増やしていくのに王道的な手法だと思います。

世界一の投資家ウォーレン・バフェットもバリュー投資で資産を築いてきましたし、世界的に有名な投資家もバリュー投資をやって大富豪になりました。

日本でも個人投資家でバリュー投資を手掛けていて億万長者になった方はけっこういて、有名なところだと、「みきまる」さんといった方がいらっしゃいます。個人で総資産数億円を持っておられるようです。「みきまる」さんは優待+バリュー投資で莫大な資産を築かれたようです。

四季報の大株主に名前を連ねるような人もよくよくその保有銘柄群を見るとバリュー投資をしておられることがわかります。

このようにバリュー投資は資産を形成するうえで確立された信頼できる方法だと私は確信しています。

では、もう少し論理的にバリュー投資がなぜ良いのか?バリュー投資のメリットとデメリットを解説していきたいと思います。

メリット

まずバリュー投資をやっていて良いと思うことは、損をしづらいこと。

割安で買っているので、買った価格より下がりづらいという特徴があります。

そのため投資元本を保全しつつ配当収入を通じて確実な資産拡大をすることができます。

私はこれが何よりのメリットだと思っています。

じっくり、しかし確実に資産を増やしていきたいタイプにはぴったりの投資法だと思います。

デメリット

デメリットとしては、グロース株のように株価が10倍になったりするということがないこと。

なので値上がり銘柄を当てられたとしても一気に資産を拡大できるわけではないということがデメリットかなと思います。

メリットとデメリットは相反するものなので、じっくり確実さを求めるならバリュー投資ですが、とにかく早く!イチかバチかみたいな投資にはなりません。

4.バリュー株で儲けた事例

ここで、実際に私がやった取引の中で儲かった例を紹介したいと思います。

以前、明和産業(8103)という会社の株式を持っていました。

この会社は事業価値はそこまででもなかったのですが、資産(財産)価値が非常に高く、多くの現金や有価証券などの資産を持っていました。

当時の株価は、資産価値の2/3程度の株価となっていて非常に割安でした。

当時このような記事を書いていて、10年間年率20%以上の私が株価分析 【8103明和産業】、めちゃくちゃ割安なので良い銘柄ですよと紹介していました。

この記事を書いた1か月後ぐらいに偶然かわかりませんが、明和産業が大幅増配を発表して、配当利回りが12%を超えました。配当利回り12%はそうそう巡り合える利回りではないので、すごい数字だと思います。この大幅増配の原資となったのが、明和産業がたくさん保有していた有価証券を売って得たお金でした。

このように資産価値が高い会社は、資産を売ることで、現金を生み出し、株主に対して還元する、というのが期待できます。

この配当利回りに殺到した投資家により、明和産業の株価は、この後360円くらいから600円ぐらいまで上昇しました(その間約1か月半)。

私の場合、増配発表前に株を持っていたので、株価上昇の恩恵をフルに受け取ることができました。

いかがでしょうか?

これは一例に過ぎませんが、バリュー投資は賭けてみる価値のある投資法だというのがお分かりいただけたと思います。

5.スクリーニングツールの紹介

割安株(バリュー株)を見つける方法として紹介したクリック証券はおすすめできますが、それ以外にも使っている方法がいくつかあります。企業価値を一つ一つ計算していくのは大変ですので、時間は有限なので便利なものを効率的に使いたいところです。インターネット上には、割安株をスクリーニング(条件を指定して条件に合致する株を選び出す)するツールがあるので、これを使えば効率的に割安株を見つけることができます。

無料で使えるものから有料で使えるものまで、様々にあります。以下にそれらの特徴と実際の私の使い方を紹介していきますので、参考にしてください。

ツール 特徴 私の使い方(感想) おすすめ度
GMOクリック証券
・無料(口座開設者)

・決算書を元に事業価値、資産価値を推定→理論株価を算出

・現在の株価が割安か一目瞭然でわかる

・自身で計算した会社価値と比較して合っているか確認(答え合わせ用)

・口座を開設すれば無料で見れる。口座開設も無料なので重宝している。

5.0
会社四季報CD-ROM ・有料

・多彩な条件でスクリーニングが可能

・初心者~上級者まで全ての人に使える一家に一台欲しい万能ツール

一番最初に絞り込むときに使用。検索機能が豊富なので、だいぶ絞り込める。必須ツールと言える。劣化版として下のトレーダーズウェブがある。 4.0
トレーダーズウェブ ・無料

・会社四季報CD-ROMよりは検索機能は劣る

・無料だが、それなりに検索機能が充実していて使いやすい。

・会社四季報CD-ROMと比べると絞り込める数が少ないので、調べる会社数が多くなってしまうのがネック。

3.0
株マップ ・無料

・トレーダーズウェブよりさらに検索条件が少ない

・自己資本比率が検索条件にある(資産バリュー株を探すときに便利)

・検索機能としてはPERやPBRといった基本的なもの

・会社四季報CD-ROMと比べると絞り込める数が少ないので、調査が大変。

・無料で使えるスクリーニングツールならトレーダーズウェブのほうがおすすめ

2.0
松井証券
・無料(口座開設者)

・検索機能はベーシックなものが多い(PER、PBR、ROEなど)

・口座開設者は無料で使える(口座開設も無料)

・検索機能的には株マップと同レベル

・口座を持つならクリック証券のほうがおすすめ

2.0

クリック証券は無料で使えるのでおすすめ

クリック証券は口座開設すれば無料で使えるので、かなりコスパの高いスクリーニングツールだと思います。圧倒的に一番おすすめできるツールです。

会社四季報CD-ROMは高いけど、機能は最高!

会社四季報CD-ROMはそれなりにする(価格)ので、手は出しにくいかもしれません。ただし値段相応に機能は素晴らしいです。

私の場合は、お金がなかったときは無料のツール「トレーダーズウェブ」を使って調査して、ある程度お金に余裕が出てきたら時間を買う意味で会社四季報CD-ROMに変えました。変えた感想としては、やはり銘柄調査の時間の時短になりますので、変えてよかったと思っています。忙しい人はこちらをおすすめします。

トレーダーズウェブはそこそこおすすめできる

トレーダーズウェブは無料で使える割に検索機能が充実していてそれなりに使えます。ただし、注意点は自動で割安度を教えてくれるようなツールではないので、自身で銘柄選びができる方向けです。自身で銘柄選びをする際のポイントは下で解説しています。

株マップ、松井証券は微妙

スクリーニングツールとしては株マップと松井証券ははっきり言って微妙です。証券口座としてはクリック証券、スクリーニングツールとしては四季報かトレーダーズウェブのほうが優れていると思います。

6.バリュー株投資の買い時

それでは、ここからは独力で株選びをする人向けに、バリュー株へ投資するときの買い時を解説します。

バリュー株投資とは、割安な株に投資をすることですから、割安であればあるほど投資妙味が生まれます。会社価値が100の株を90で買うのではなく、80、70で買うことがバリュー株投資の成功のポイントです。つまり割安度の高い株を買うことが大切です。

クリック証券の財務分析ツールを使えば、一目瞭然で割安度がわかりますが、それを見なくても自身の目で判断できるような判断指標を紹介します。それがPER、PBR、配当利回りです。

PER、PBR、配当利回りは株の割安度を判断するのに有効な指標です。PER、PBR、配当利回りの定義とどのように割安かを見るのかを以下の表にまとめました。

指標 定義 見方 割安度の目安
PER 株価÷1株当たりの純利益 ・年間に稼ぐ純利益に対して株価が何倍かを見れる

・主に事業価値での割安度を表している

数値が高いほど割高、低いほど割安

20倍以上:割高

12~20倍:適正

12倍以下:割安

PBR 株価÷1株あたりの純資産 ・企業が持つ純資産(=総資産ー負債)に対して株価が何倍かを見れる

・主に資産価値での割安度を表している

数値が高いほど割高、低いほど割安

1.5倍以上:割高

0.9~1.5倍:適正

0.9倍以下:割安

配当利回り 配当÷株価 ・企業が年間で出す配当に対して株価がどれぐらいの水準かを見れる

定期預金の利回りのようなもの

数値が低いほど割高、高いほど割安

1.5%以下:割高

1.5~3.5%:適正

3.5%以上:割安

ただし、PER・配当利回りについては注意が必要!!

基本的には上の表の数値を参考にしてもらえれば割安度の目途はつけることができます。ただし、PERと配当利回りについては注意が必要です。

PERの場合、基本的には低いほど割安ですが、高いのに割安な株もあります。それは景気に左右されやすい業種の株です。例えば、自動車や鉄鋼業界ですね。

自動車業界は景気が良い時は業績も絶好調でPERの分母の1株当たりの純利益が大きくなります。そして業績も好調なので株価も高いことが多いです。仮に株価が100、1株当たりの純利益が20としましょう。そうするとPERは5倍(100÷20)になります。PER5倍というと割安なように見えますが、ここが注意です。

景気が悪化すると、業績も下がり、株価も下がります。通常景気に左右されやすい業種の株は株価の下げ以上に業績の変動が激しいので、分母の1株当たりの純利益がかなり減少します。株価は50まで下がったが、1株当たりの純利益は2まで下がったといった具合です。この時PERは25倍になります。実はこの時が株価の一番底で、数字的には最も割高なときが株の買い時ということになります。

景気に左右されやすい業種の株はPERが低い時に株価の天井で高い時に底という通常の逆パターンを描くので注意が必要です。

配当利回りも同様です。景気が良い時は配当をたくさん出すので配当利回りが高いですが、景気が悪くなると配当を減らすので利回りが低くなり割高に見えますが、実は一番の買い時です。

業種別:景気にされやすい・されにくい業界

参考に、以下に業種別に景気に左右されやすい業界なのか、左右されにくい業界なのかを代表的なものをまとめておきます。

分類 業種
景気に左右されやすい 鉄鋼・金属・商社・化学・自動車・電機・機械・紙・海運・空運
中間 不動産・陸運・小売り・サービス・銀行・保険・証券
景気に左右されにくい 電力・ガス・通信・医薬品・食品

結論

PER、PBR、配当利回りを総合的に見て割安度を判断すると良いです。PERだけを見ていると先ほどの落とし穴にはまってしまう可能性があるので、複眼的に見ることが大切です。

7.【おすすめの株の選び方・簡単!】大企業割安株への投資

PER、PBR、配当利回りを使ったおすすめの株の選び方を紹介します。それは以下の公式に当てはまる株です。

PER × PBR =22.5以下 + 大企業であること

PERとPBRをかけたものが22.5以下の大企業の株を買うという方法です。この方法は概ね安定した投資収益を得ることができることが歴史的に証明されています。22.5以下というとPER15倍、PBR1.5倍以下という水準です。

この選び方は金融業界の権威の方が、投資を始めたばかりの投資家でも安定した投資収益を得る優れた手法だと実証しています。私自身の経験から見てもかなり手堅い手法で、株価のピークのようなときに高値づかみせずに済むと思います。この手法はベンジャミン・グレアムさんという方が提唱した手法で、興味のある方は本も出版されているので読んでみてください。おすすめの名著です。

新 賢明なる投資家 (上) ──割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法《改訂版――現代に合わせた注解付き》

新 賢明なる投資家 (下) ──割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法《改訂版――現代に合わせた注解付き》

10.バリュー株投資の売り時

バリュー株投資の売り時を解説します。

バリュー株投資の売り時は、ずばり株価が会社価値と同じまで上がった時です。

クリック証券の財務分析ツールの検証で登場したトヨタ自動車で言うと、理論株価の11,908円まで上昇した時です(36%の割安度が解消されたとき)。

GMOクリック証券財務分析ツール

株価が割安な時は、売る必要はなく、配当をもらいつつしっかりと中長期で投資します。そして株が適正~割高な水準になったら売るようにします。

このルールだと、最高値で売る必要はなく適正な水準で売ればよいので、ほぼ確実に売り抜けることができます

世界一の投資家ウォーレン・バフェットもこう言っています。

高値で売れると思ってはいけません
最高値で売ろうとすると、割高になっても持ち続けないといけません。株は高値になるほど急落のリスクが出てきますので、せっかく保有して得た含み益も急落してしまったら泡と消えてしまいます。
そのため適正な水準になったら売るというのはリスクを抑えつつ確実に利益確定して、利益を積み重ねる手堅い方法です。そもそも割安な水準で買っているので適正な水準で売っても利益を得ることができます。割安で買っているからこそできる方法です。

11.まとめ

この記事では、バリュー株(割安株)の探し方とおすすめのスクリーニングツールを紹介しました。

バリュー株投資(割安株投資)で大切なのは割安度の高い株に投資することです。

日本の株式市場には数千の会社が上場しているので、自力でそこから投資対象を選ぶのは大変です。スクリーニングツールを使って効率的に投資対象を選ぶことが大切です。おすすめできるのはGMOクリック証券の財務分析ツールです。投資したい会社の割安度がすぐにわかるので楽ちんです。興味のある方はぜひ使ってみることをおすすめします。

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