【解説】SBIと島根銀行が業務提携 それぞれに何のメリットが?

SBIと島根銀行が業務提携しましたね。今回はSBIと島根銀行それぞれに何のメリットがあるのか解説していきたいと思います。

 

SBIと島根銀行の提携内容

 

まずはSBIと島根銀行の業務提携内容を確認していきましょう。SBIと島根銀行から発表されたプレスリリースをまとめると以下のようになっています。

 

SBIグループが島根銀行に対し出資することにより、地域金融機関の活性化、地方創生に貢献することを目指す。さらに今後もSBIまたはSBI子会社から地域金融機関に出資して島根銀行以外の地域金融機関とも業務提携する予定。
 
出資方法としては、SBIは島根銀行の株式の20%にあたる株式、SBI子会社のSBI地域銀行価値創造ファンドが島根銀行の13%の株式を引き受けます(※第3者割当増資の形で発行された株式を引き受け)。合計で30%を超える株式の引き受けということになります。ここで重要なのが島根銀行はSBIの持分法適用関連会社にあたらないということです。
※増資についてはこちらの記事を参考にしてください。
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これだけ見るとSBIがお金を出して島根銀行をはじめとした地方銀行の手助けをしているような内容に見えます。島根銀行だけが一方的に得をするような内容ですね。しかし、SBIも意味のない出資はしません。そこにはSBIの思惑が隠されているのです。
 

島根銀行、SBIのメリットは?

 

では、島根銀行、SBIグループのメリットを解説します。

 

島根銀行のメリット

まず島根銀行のメリットですがこちらはシンプルで、増資によりお金を新たに手に入れることができるので、投資信託の運用損の穴埋めや、不採算店舗の統廃合に伴う減損損失にあてることができます。あまりポジティブなメリットではないですが、決算を毀損することなく補てんできますので大きなメリットになります。

 

SBIのメリット

SBIはこの業務提携で、SBIの商品である投資信託を地方金融機関の顧客に売ることで業務拡大を画策しています。これがSBIの真の目的です。SBIはネット系の金融機関でインターネットを使わない層は開拓できていません。インターネットを使わない層とはすなわち高齢者。高齢者は地方に多く存在します。そのため地方銀行から販売してもらい、高齢者に投資信託を買ってもらおうという戦略です。

 

もう一つ重要なのが、先ほど今回の提携は持分法適用除外と言いました。今回の提携でSBIと島根銀行は連結決算になるわけではないので、島根銀行の業績に直接的に関係あるというわけではないという点です。株を持っているので間接的には関係ありますが、島根銀行の業績を本気で改革する気はないという点です。

 

そもそもSBIは銀行ではないので、銀行経営のノウハウはありません。SBIは投資信託を売ることで自身の業績拡大が第一で、さらに島根銀行の業績にも寄与できれば程度だと思われます

 

こう考えると、島根銀行をはじめとして地方銀行は今回の提携に期待を大きく寄せるのは慎重になったほうがいいかなと思います。なぜなら投資信託の押し売りが横行するようになってしまい、ゆうちょ銀行のような問題が起きかねないからです。SBIとの提携で業績改善はできると思いますが、過度な期待による行き過ぎは投資信託の押し売りを招き、危険かなと思います。

 

また個人投資家としてもあまり期待しすぎは良くないかなと思います。島根銀行の株価は1か月余りで600円→720円前後(20%増)になっていますが、まだ期待の段階でこれは出来すぎかなと思います。少なくとも業務提携後の決算でどれぐらい効果があるのか判断してからでも遅くはないと思います。期待で膨らんだ株価はしぼむのも早いですから。

 

まとめ

 

今回の業務提携で島根銀行は、損失の穴埋めの資金を得ることができます。一方SBIは地方銀行を通して投資信託を販売し、業績拡大することができます。島根銀行の株価は急騰していますが、期待だけで上がっている状態なのでこのまま株価上昇が続くかは疑問です。決算が発表されてから判断しても遅くないでしょう。

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