私が昭栄薬品を売却した理由【年率20%は何を考えるのか?】

保有株であった昭栄薬品を先日売却しました。なぜ私が昭栄薬品を売却するに至ったのかを少しご紹介したいと思います。

 

理由①保有資産の価値が過大評価されていると判断したため

 

元々昭栄薬品を購入したのは、資産価値に対して割安な、いわゆる資産バリュー株であったので購入しました。今でも割安なように見えるのですが、資産価値に再評価を行った結果、株価は妥当な価格がついていると判断しました。

 

帳簿上の資産価値と時価総額を比較

昭栄薬品の時価総額は33億円となっています。一方純資産は78億円、正味流動資産は65億円となっています。これだけ見るとPBR0.4倍、正味流動資産以下の価格で売られていることになり割安性が高い気がします。しかし、これはあくまで帳簿価値が正しいという前提です。会計というのはそのままそっくり信じるというのは痛い目を見るというのは有名ですが、今回の件でそれを痛感しました。

 

どういうことか解説していきますので安心してください。

それにはまず資産の内訳をばらす必要があります。こちらが昭栄薬品の資産の内訳です。

昭栄薬品の資産

 

現金15億円、手形61億円、有価証券69億円となっています。

現金はだれが何と言おうと現金です。15億円持っていれば15億円の価値があります。

手形もまあ信用していいでしょう。ほぼ61億円の価値があると言ってよいと思います。

しかし、有価証券69億円はさらに内訳を確認したほうがいいでしょう。有価証券というのはくせ者で、みなさん知っての通り株式などがそれにあたりますが、例えば株価100円の有価証券を帳簿上で100円とつけていいのでしょうか?会計上の答えはもちろんYESなのですが、その有価証券に100円の価値があるかどうかは別問題です。50円の価値しかない有価証券を100円の株価がついているからといって、帳簿上の100円を信じるのはあまり良くないことだということは想像できますよね。したがってこの有価証券の内訳を調べる必要があります。

 

昭栄薬品の資産は花王の株式で占められている

 

有価証券の内訳の調べ方は、各企業が出している有価証券報告書を見れば確認することができます。

昭栄薬品の保有株式の内訳は以下のとおり公表されています。

 

 

昭栄薬品の保有株式

保有株式はこれだけではないのですが、持っている割合が少ないのでここでは割愛します。ここで注目してほしいのは、保有している株式が花王の割合が非常に高いということです。ほかの会社の株と保有株式数を比較していただければ一目瞭然ですが、69万株も保有しています。帳簿上の価格は60億円となっています。

 

花王の株価はだいたい8,000円前後ですので、8000円×69万株=55億円とほぼ帳簿上の価格と一致します。では何がまずいのでしょうか?

 

花王の株式の価値が過大評価されすぎている

 

花王の株価は8,000円前後と言いました。株価8,000円が維持できれば、花王の株を保有する昭栄薬品の時価は割安ということになります。しかし、花王の株価が4,000円になったらどうでしょうか?60億円の資産価値は30億円になるということになります。そうしたら昭栄薬品の時価はそこまで割安ではないということになります。

 

そこで花王の株式を評価してみましょう。

 

花王はご存じの通り、日用品などを提供する日本を代表する企業の一つです。時価総額は4兆円に迫る勢いです。大型中の大型株と言えると思います。

その大型株の株価指標面を見るととんでもない数字がついています。収益面ではPER24.5倍、対簿価ではPBR5.0倍となっています。繰り返しになりますがこれは新進気鋭な小型株の指標ではなく、超大型株についている株価です。私の感覚では信じられないぐらい超割高です!

 

花王がなぜここまで人気化しているのは明白で、高い成長性と連続増配企業だからです。私が株式投資を始めた10年以上前から連続増配企業で有名でしたが、その当時はまだそこまで人気化していなかったのですが、アベノミクスで急激に人気化しました。私は今の花王の状況を見るとアメリカの1970年代に起きたニフティ・フィフティの問題と同じように見えてしまいます。

 

アメリカでも、花王のような超大型企業で高い成長性を有していれば無限に株価は上昇すると信じられてました。マクドナルドなどがPER50倍の価格が付いたそうです。しかし、そのようなことは実現するはずもなく、それらの大型株は大暴落して株式市場に影を落としました。

 

したがって話を戻すと花王の株価は非常に割高な水準でいつ暴落が起きてもおかしくない状況だと思っています。そうすると昭栄薬品の資産価値は大きく毀損する可能性があることがわかります。自分の感覚では花王の株価は3,000円前後が妥当な価格だと思っています。したがって現在の価格から60%以上下落する可能性があると考えています。

 

株価3,000円で帳簿価格を修正すると3000×69万株=20億円というのが妥当なところと考えます。帳簿価格60億円と比べると40億円の毀損になります。そうすると正味流動資産は25億円前後となり、現在の昭栄薬品の時価総額33億円と比較しても割安感はないことがわかります。

 

これが昭栄薬品を売った理由の一つ目です。

 

理由②業績が悪い

 

正直理由①だけでも売りたい理由になったのですが、さらに追い打ちをかけたのが業績がめちゃくちゃ悪いことです。

直近の四半期決算では売上16%減、頼みの経常収益も57%減と悪決算でした。

本業が悪いというのも最悪ですが、含み資産を多く持っているのにも関わらず経常収益も大幅減益ということでファンダメンタルは急悪化しているなと判断しました。

※経常収益は配当収入など営業外収益を計上します。

 

資産バリュー株でも収益状況は大事です。資産バリュー株だからといって収益状況はどうでもいいということはありません。これら2つの理由から売却することにしました。

 

まとめ

 

いかがでしたか?ぜひ皆さんのSNSで共有してくださいね^^それでは。

 

本記事は個人的見解を述べたまでであり必ずしも正しいとは限りません。くれぐれも投資は自己判断・自己責任でお願いいたします。

 

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